結婚指輪にも影響が…大きく変わる価値

パラジウムの結婚指輪が貴重になるかも?

結婚指輪の定番素材と言えば、プラチナでしょう。純白に輝く姿は、正しく清き花嫁の姿。未来へ向かって歩む夫婦の助けとなってくれます。
美しさにおいては右に出る者なしのプラチナ。唯一のデメリットは、値段が高いことでしょう。プラチナは滅多に採掘されない超貴重鉱物。そこで代替品として注目されているのが、パラジウムでした。ところが昨今の社会情勢も相まり、パラジウムの結婚指輪の値段も変わるかもしれません。

原因はロシアの軍事侵攻

これから結婚を控えている夫婦に、かなり酷な話をします。2022年2月24日にロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始しました。ロシアの軍事侵攻を受けて、日本はロシアに対して経済制裁を敢行。日本の経済制裁を受けて、ロシアも対日報復制裁を実行しました。
プラチナやパラジウムは、ロシアからの輸入になります。何もなく平和だった頃であれば、結婚指輪の入手に何の障害もありません。ただ現在の社会情勢を見る限り、難しいのが正直なところです。

プラチナは問題なし!パラジウムは問題あり

プラチナやパラジウムの結婚指輪がブランドの店から消えるのかと問われると、大丈夫かと思われます。プラチナの場合、主な輸入先は南アフリカです。韓国・ドイツ・イギリスと続きます。万が一ロシアからプラチナの輸入が止まってしまったとしても、店からプラチナの結婚指輪がなくなることはないでしょう。
問題はパラジウムです。先程説明した軍事侵攻の影響で、パラジウム不足が懸念されています。日本に入ってきているパラジウムの多くは、ロシアからの輸入。ロシア以外には南アフリカから取り寄せています。ただパラジウムの多くは、ロシアと南アフリカが掌握。このまま戦況が泥沼化すれば、パラジウムの結婚指輪の値段はものすごいことになるかも、しれません。

平和が一番

一番の解決策は、平和であるのはまごうこと無き事実。誰も異論はないでしょう。ただ結婚指輪に使われる素材は、何もプラチナやパラジウムだけではないのです。
ゴールドやレアメタルも、結婚指輪の素材に使われています。